外資系金融での仕事はブラック企業と見なされるのか?

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今、巷で話題になっているブラック企業。

ブラック企業と言えば、激務、理不尽な命令、長時間労働、薄給、使い捨てなど、従業員目線から見て、あまり好ましくない企業のことを指します。

外資系金融は一般的に激務な職場ということで知られていますが、外資系金融もブラック企業なのでしょうか?

今回の記事では、外資系企業での仕事はブラック企業と見なされるのか。

その点について、詳しく解説をしていきたいと思います。

 

ブラック企業とは?

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そもそもブラック企業とは何なのか?

そこについて理解をしておく必要があります。

ブラック企業とは、一般的に

  • 激務な職場である
  • 理不尽な命令が存在する
  • 長時間労働が常態化している
  • 給料などの待遇があまり良くない
  • 従業員が使い捨ての傾向があり、好ましいキャリアが形成できない

このような職場を指します。

一言で言えば、就職する場所としては好ましくない職場であるということです。

 

ブラック企業スパイラルとは?

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ブラック企業スパイラルという言葉も存在します。

これが意味していることは、一度ブラック企業に就職すると経歴が汚れてしまい、他のブラック企業にしか転職できなくなり、グルグルとブラック企業を転職し続けるということを指します。

一般的に、ブラック企業に勤務する人の勤続年数は短い傾向にあります。

これは、「社員の人は使い捨て」という暗黙の社風が存在し、長時間勤務、厳しい職務命令に耐えられない人は容赦なく切り捨てられるからです。

また、ブラック企業には「社員教育」という概念があまり存在しないため、本来であれば会社が提供する研修や教育を通して身につくはずのスキルや知識についても個人の努力や姿勢に委ねる部分が多く、ブラック企業に勤務したとしてもそこで得られるキャリアというのはあまり期待できないのが現状です。

 

外資系金融も激務である

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一方、外資系金融での仕事は激務の傾向があります。

配属される部署や従事する役職、ポジションによってその度合いはマチマチですが、「仕事が楽」ということはまずありません。

仕事で楽をしたい=外資系金融に転職、という図式は成り立ちませんので注意しておきましょう。

 

外資系金融ではタスク量が多い

外資系金融での仕事が激務となってしまう理由としては、まずはタスク量の多さが理由の一つです。

外資系金融では、部署内に余裕を持った人の配置をせず、日常業務を遂行するにあたって必要であると判断された人数しか配置をしません。

部署内に配属される人数は「ヘッドカウント」(=あたまかず)という表現がされますが、このヘッドカウントは、東京よりも上位にあるリージョナルヘッドオフィスや本店のマネジメント層の意向が大きく反映されています。

そのため、会社の収益にあまり貢献していない支店、もしくは部署のヘッドカウントに関しては最低限の人数しか割り当てられず、恒常的に人不足のような状態となっています。

これが外資系金融における激務の理由の一つです。

 

外資系金融の仕事には時差が存在する

また、外資系金融のオフィスは世界中に散らばっています。

代表的なロケーションとしては、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールが挙げられます。

日本では夕方だとしてもロンドンでは朝、日本では夜遅い時間でもニューヨークでは朝の出社時間です。

外資系金融での仕事は、東京だけでは完結せず、プロジェクトを遂行するためには、外国のオフィスにいる同じ部署の上司や同僚とのコミュニケーションが重要となってきます。

外資系金融の社内の組織内で何か業務を行う場合は、組織の形上、各オフィスの同僚達との横断的なコミュニケーションをとらなければ前に進まないことがしばしばあります。

日本のオフィスが音頭をとってプロジェクトを進める場合は、ロンドンへの連絡、ニューヨークへの情報共有といったように、各オフィスへの能動的な連絡が必要となります。

この場合、メールで連絡をすれば済むと思われますが、メールだと開封されない可能性があり、細かいニュアンスが伝わらない場合もあります。

例えばですが、メールだけでプロジェクトを進めようとしたところ、意思の疎通がうまくいかず、プロジェクトの内容をメンバー全員に理解させるだけで2日間もかかってしまったということもあります。

これでは仕事を進める上で失格です。

このようなリスクを避けるためにも、外資系金融の現場ではスカイプなどを利用したビデオ会議が行われます。

相手と顔を合わし、自分の言葉で説明をすることが何よりのコミュニケーションの手段なのです。

こぼれ話!?

私が体験したケースでは、夜中の2時にニューヨークとのビデオ会議というものがありました。しかも、次の日の出社時間はいつも通りの時間。これでは激務になってしまうのもわかります…。

外資系金融は転職者に対する教育はOJTが中心

通常、外資系金融は転職者に対して「即戦力」であることを求めます。

つまり、すでにある程度の金融の知識があり、それなりに業界のことについて理解があるということが前提となります。

同じ会社で働く同僚も、新しく入る人間=即戦力、という認識をしている場合が多く、入社の前にある程度金融に関する勉強や情報収集は必要になるでしょう。

新卒の場合であれば、しっかりとした社内研修や教育プログラムというのは用意されますが、転職者の場合はOJTが中心です。

手厚い社内研修や教育を期待していると、少しガッカリすることもあるかもしれませんし、教育が不十分と感じる方もいるかもしれません。

外資系金融ではこのような教育体制が一般的であり、外資系金融では育てるという概念よりも、自ら育つという考え方重視されるということは覚えておきましょう。

これから外資系金融に転職される方は、先輩社員の仕事にしっかりと付いていくためにも、日頃から

  • 金融の知識
  • エクセルの使い方
  • 英会話

少なくともこれらについては十分に自己研磨をしておくことが重要です。

なお、これは勤務する外資系金融や部署にもよりますが、職場にはマニュアルが存在します。

大抵、部署で共有するフォルダの中に入っていることが多いので、転職したらマニュアルの有無について確認するといいでしょう。

コンプライアンスの規定上、社外への持ち出しは禁止されているでしょうが、プリントアウトしてそれを参照にするだけでも業務の効率に大きな違いが出てきます。

ワンポイントアドバイス

社内のマニュアルですが、自分で率先してマニュアルのアップデートを行うと周りの同僚からの評価も上がるはずです。

外資系金融はブラック企業ではない

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一般的に、外資系金融は激務であり、転職者に対する教育の体制は期待してるほど整ってはいません。

このような職場である外資系金融は、果たしてブラック企業なのでしょうか。

私の体験上、その答えは「No」であるとはっきり断言できます。

それには理由がありますので、私の体験をベースに一度挙げてみたいと思います。

 

外資系金融は素晴らしいキャリアである

外資系金融で働くということ。

これが意味していることは、そこで働けるだけのスキルを持っているということ。

つまり、それ自体が素晴らしいブランドとなっています。

そのため、外資系金融で一定のキャリアを築けた人は、同業他社に転職するか、もしくは他の業界の外資系企業に転職するなど、そこからのキャリアに大きな可能性が生まれてきます。

ブラック企業のように、一度勤務してしまうと負のスパイラルに陥ってしまうということはまずありえません。

 

激務であるが、仕事は楽しい

外資系金融の仕事がハードであり、夜中まで仕事をすることもあれば、朝の5時から業務を開始することもあります。

一見、キツくて辛い、そのような職場ではあるのですが、仕事自体は非常に楽しいです。

世界中の同僚と大きな案件を前に進める、大きな金額のプロジェクトを動かす。

このようなダイナミズムを味わえるというのは、外資系金融ならではの特徴だと私は思います。

ガンガン働いて、自らのキャリアを高めて行きたいという人には最高の職場環境であると言えます。

 

給与が高い

外資系金融での仕事はハードですが、それに見合った報酬を得ることができます。

日系企業であれば、20代で800万〜1,000万円という年収は大手商社やコンサルでなければ実現することは難しい数字ですが、外資系金融であれば、そこまで難易度が高いことでもありません。

IBD(投資銀行部門)やディーリング部門であれば、年収2,000万円から3,000万円というのも十分に狙えます。

また、男性だけではなく、多くの女性の方が活躍しているのも特徴。

外資系金融では、結果さえ出せば高い報酬を得ることは可能です。

 

多くの知識を得ることができる

外資系金融の社内で使われているITのシステムは非常に高度なものが多く、それを業務を通して触れることができるというのは外資系金融で働く者の特権です。

例えば、通常であれば存在していることさえ知らない金融のソフトウェアや管理システム。

自分で購入するとなると何億という投資が必要ですが、それらに触れることができ、そこから多く知識を得ることができます。

また、実際に金融の業務に携わることにより、これまで知らなかったオペレーションや現実のビジネスの世界を知ることができます。

これまで長年金融業界に従事していた人だとしても、

「このようなお金の生み出し方あったのか!」

と驚くようなこともあるでしょう。

外資系金融では受け身の姿勢でいれば、周りの人間は誰も助けてはくれません。

しかし、常に自ら能動的に知識を得ようとする姿勢でいれば、そこから得られる知識は計り知れず、それが自分の大きな財産となります。

自ら育つという強い気持ちを持っている人にはピッタリの職場環境です。

 

まとめ

以上、外資系金融での仕事はブラック企業と見なされるのかという点について解説になります。

外資系企業での仕事は非常にハードです。

しかし、ブラック企業とは明らかにその性質が違います。

ブラック企業は一度勤務してしまうとその後のキャリア形成は非常に難しいですが、外資系金融に勤務した場合、その後のキャリアは非常に明るいということが違いです。

これからのキャリアの可能性を大きく広げていきたい。

そのような人には、まさに外資系金融はピッタリの業界かと思います。

ぜひ挑戦してみて下さい。

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最高のキャリアアップの秘訣
転職エージェントに必ず登録するようにしておきましょう

外資系金融に転職するためには、転職エージェントの活用が必要不可欠です。私はこれまでの外資系金融のキャリアにおいて、様々な転職エージェントを利用してきました。そのおかげで、世界的に有名な外資系銀行へとキャリアアップすることができました。私がこれまで利用してきた転職エージェントをご紹介したいと思います。