外資系金融の社内は本当にフランクで何でも言える雰囲気なのか?

外資系企業というと

「風通しがいい」

「何でも言えるフランクな雰囲気である」

というイメージが付いているようです。

そのためか、外資系金融も同様のイメージを持たれていることが多いのですが、果たして実際の現場ではどうなのでしょうか?

これまで外資系金融を3社渡り歩いてきた体験をベースに、今回は少しぶっちゃけて書いてみたいと思います。

 

外資系金融の社内ではフランクに名前を呼び合う

まず、外資系金融では名前の呼び方に関しては非常にフランクです。

例えば、日系企業であれば、「部長!」「課長!」など、役職で名前を呼ぶケースが一般的かと思います。

しかし、外資系金融の社内では「Hello, Mike」「Hello Mark」というように、普通に名前で相手を呼びます。

相手がCEO、COO、VPであっても、この呼び方は変わりません。

中にはBoss、Sirと呼ぶ人もいますが、そこまで多数派ではありません。

相手がそう呼んでくれというのであれば、そのように呼んでもいいでしょう。

日系企業でのキャリアが長い人にとっては「ギョッ」とするような名前の呼び方もしれませんが、外資系金融ではこのような名前の呼び方が一般的です。

なお、この名前の呼び方については日本人同士にも適用され、相手が上司であろうが部下であろうが、基本的には「~さん」という呼び方をします。

 

外資系金融は上司が絶対の組織である

このような名前の呼び方のせいか、社内は役職の壁を越えて非常にフレンドリーな雰囲気が漂っているかのような理解をしてしまいますが、実際のところは全く違います。

一言で言えば、外資系金融はガチガチのトップダウン。

上司の言うことは絶対なのです。

例えばですが、上司から何か頼まれたとしたら、それに対して「No」という返答はNot Acceptableです。

必ず「Yes」と回答しなければいけません。

理由としては、組織の規律を重んじるという大義名分が建前として存在しますが、本音としては「ボスの言うことを聞かない部下は必要ない」ということでしょう。

もし「No」と回答してしまうと、人事評価を思いっきり下げられてしまい、最悪の場合はWarning Mailをもらうことがあります。

このメールは社内の人事における「警告文書」として取り扱われ、再度同様の行為をするとクビという警告をするためのものです。

外資系金融の社内では、フランクな名前の呼び方のせいで時折役職の存在を忘れてしまいがちになってしまいますが、そこにはしっかりと役職のヒエラルキーが存在します。

本人が軽い気持ちで問題提起を目的として「No」と回答したとしても、それは立派な上司への反抗です。

部下が上司に反抗するということは会社という組織上健全ではありませんし、上司の仕事は決断、命令。

それ対して「No」という回答は越権行為であると十分に考えられます。

 

部門間にもヒエラルキーは存在する

また、これは勤務する外資系金融によってマチマチではあるのですが、部門間にもヒエラルキーが存在します。

これは私が過去に勤務した外資系金融のケースですが、そこではCEOの「営業こそが正義」「数字こそが正義」という方針の元、営業部門が圧倒的パワーを持っていました。

社内会議でも、

「営業部門の言うことが絶対だ!」

「売上を上げる営業には感謝しろ!」

ということがしっかりと明言され、オペレーション部門に所属する私としては、ある意味、営業部門の奴隷となってしまったような感覚に襲われたことがあります。

実際、そのようなことがCEOから明言されてたということは、社内的に「営業部門が一番偉い」というお墨付きを得たということ。

その発言以降、オペレーション部門は営業部門から雨のようなメールとクレーム処理、雑務の対応に追われることとなりました。

しかも、何かミスや遅れがあれば、それがすぐにCEOに報告され、ちょっとしたミスでもクビになるオペレーションの人間が多発。

営業部門を支えるどころか日常業務すら回らなくなるようなリソースでの仕事を余儀なくされたのですが、それに対するComplainの余地はなく、常に「Yes」「Ok, got it」と返事をする毎日でした。

あくまでも、これは一つの例ですが、外資系金融というのは部門間においてもヒエラルキーが存在し、上司が決めたことに対しては「Yes」と返答することが大切なのです。

 

まとめ

以上、外資系金融の社内の雰囲気について書いてみました。

いかがでしたでしょうか。

このような記事を見ると、「外資系金融は酷い職場である」ようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。

なぜなら、組織というのはそれぞれの役割分担によって成り立っているものであり、上司が決めたことに対していちいち反抗していては、そもそも会社として成り立たないからです。

個人として考えれば「Yes」と返答し続けることは苦痛ではありますが、それ以上に組織の規律というものは非常に大切です。

社内の統制がきちんと取れるようなカルチャーを維持しておかなければ、自分が上司の立場になったときに今度は自分が苦労することになります。

感情的に物事をとらえてしまうと、本質が見えなくなることがあるので気を付けましょう。

いずれにしても、フランクで何でも言えるような雰囲気というのは、外資系金融の上司だけに与えられた特権です。

そのことは十分に理解して外資系金融に転職するといいでしょう。

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